墓地にとりましては最も重要となっている永続性が保証ブログ:160829
僕は高校を卒業し、
地元から少し遠い大学に進学したため、
ひとり暮らしを始めた。
少しづつ学生生活にも慣れ、
楽しく毎日を過ごしているとき、
僕に試練が与えられた。
ある日の授業中、突然顔の右半分が麻痺し、
思うように動かなくなってしまった。
急いで病院に向かった。
仕事が終わったばかりのパパも病院にかけつけてくれた。
医師の診断によると、
僕の病名は、顔面神経麻痺。
環境の変化によるストレスからの麻痺ということだった。
人によって治るは早さは様々だが、早くてもひと月。
長いと6ヶ月くらいかかるとのこと。
その日は、薬をもらい、帰宅した。
僕は、怖くて怖くて仕方がなかった。
目が閉じられない。うがいが出来ない。笑うことができない。
昨日まで普通に出来ていたことが、いきなり出来なくなった…
僕は精神的にもすごく落ち込んでしまった。
しかしパパも母親も、僕を献身的に支えてくれた。
実家に帰ったら、
上手く食べる事ができない僕のために、
母親はやわらかい食べ物を作ってくれた。
顔が動かせない僕のために、
パパはマッサージを教えてくれた。
僕は、病気が治ったら、
笑って「ありがとう」って言おう!と心に誓った。
それから、毎日薬を忘れずに飲み、マッサージも続けた。
そして、発症からひと月ほどしたある午前中、
「おはよう」という母親に、
口角がしっかり上がった笑顔で「おはよう」と返せた。
とても嬉しかった。
そのことにパパと母親が喜んでくれたことが嬉しかった。
僕は笑顔で「ありがとう」って言った。
病気なんて、ならないほうが良いに決まっている!
でも、今回の病気で、
パパとパパに「ありがとう」って純粋に言うことが出来た。
怖かったけれど、嫌だったけれど、
僕は確実に成長できた。