ある程度の相場価格のある霊園の永代使用料ブログ:221022
国際結婚すると告げた俺に
「聞きたくない…」と
父は予想通りの反応をした。
俺も反発して
別に祝って貰わなくて結構だと言い放った。
父は野球が好きで地元の少年野球団の監督をしており、
自らも草野球チームのエース。
一方、俺は大の運動嫌い、
父の期待を踏みにじり、
買って貰ったグローブを、あめの中外に置き去りにした事もある。
俺とは対象的に、おとうとはスポーツ少年に育った。
俺は父がおとうとばかり気にかけていると感じ、
大学で一人暮らしを始めるまで、父の前で素直になれなかった。
大学時代、俺は世界中を放浪して過ごした。
そんな俺をずっと心配してくれたのはママだった。
父には黙って旅に出ていたが、
ママは父に全て話していたらしい。
その後、俺が商社に内定した時、
父は俺を行きつけの居酒屋に連れていった。
会話は少なかったが、
常連客から「ムスコさんと飲めるなんて幸せだね」と囃されて
父は嬉しそうにしていた。
徐々に解れた親子の糸は、
俺が大学時代に出会ったハンガリーの女性と
結婚すると決めたことで再び縺れてしまった。
ママやおとうと、婚約者のためにも
父との関係を修復しなければならない。
前、俺は実家に出向いて
父をキャッチボールに誘った。
俺の投げる球は
父の所まで届くのに精一杯だったが、
父の球は俺の胸元まで真っ直ぐ飛んできて
その度に手のひらがビリビリと痺れた。
最初にくちを開いたのは父だった。
「お前のやりたいようにやれ。お前より年上の人間なんて先に死んじまうんだから、
周りの理解など求めんでいい」
俺が返事をするより先におとうとが来て
「仲良しじゃん」と嬉しそうに言ってきた。
俺はボールを投げ返しながら
「親子だからな」と言ってみた。